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こんばんは。

遅くなりましたが、11日の楽天戦を振り返ります。

バファローズ先発はバリントン投手、イーグルス先発は塩見投手ではじまった試合でした。

バリントン投手は右肩違和感で二軍に落ちていましたが、このほど一軍に復帰して、今日がはじめての登板でした。実力はある投手なので、立ち上がりできっちり決め切れればその後もしっかり投げられるかなと思ってみていました。

バリントン投手は初回をゼロに封じていい立ち上がりができたと思います。

一方の楽天・塩見投手は、多彩な変化球とコースを衝いた投球でバファローズ打線をうまくかわしていました。

塩見投手はどのチームに対してもランナーを出さない投球ができている投手です。「1イニング平均で何人ランナーを出すか」を示すwhipという指標でも、日本ハムの大谷翔平投手につぐ第2位の水準に達していました。

ちなみに、バファローズのディクソン投手と西投手もあまりランナーをためない投球ができていますが、この2人はそれぞれ3位、4位。

これだけ見ると塩見投手は被安打も与四死球も少なく、難敵に見えますが、実はwhipで非常にいい数字が出ている反面、被本塁打数はリーグトップタイという特徴もあるのが塩見投手の不思議なところです。制球よく変化球を投げて打者をかわすのがうまい反面、それが読まれたり、甘いところへいって合わせられると飛んで行っちゃう、というところでしょうか。

そんな塩見投手の特徴を反映してか、バファローズの先制点はホームランによるものでした。

竹原選手の2号ソロ!

ツーアウトまで追い込まれていたのですが、インコースに入ってくるボールをうまく引っ張りました。
試合終了後に知ったんですが、バファローズに移籍してから、竹原選手がホームランを打った試合は全部勝っているらしいです。ジンクスですから、だから今日も勝つ!と決まるわけではないですけど、それを聞いちゃうとなんだかいけそうな気がしてしまう。そんな幸先のよい一発だったんですね。

その後4回にはブランコ選手にホームランが飛び出します。

第4号ソロ!

外の高めにきたストレートに反応してはじき返しただけに見え、ファールかなと思ったんですが、そのままスタンドまでもっていっちゃうあたりがさすがです。

先日郡山でも塩見投手からバットを真っ二つに折りながらホームランを打っていましたが、塩見投手の脳裏にはそれもよぎったかもしれませんね。

一発攻勢でじわじわ突き放すバファローズは6回、安達選手、中島選手のヒットで無死一、二塁。
続くT-岡田選手はこのところ絶好調でしたが、今日の塩見投手にはいまひとつタイミングが合いません。センターフライの間に二塁走者・安達選手が三塁に進んで一死一、三塁に。

ここで塩見投手は降板し、昨日に引き続き福山投手にシフト。
打席にはブランコ選手。

併殺だけは避けたい場面で、福山投手が投じたボールがワイルドピッチに。
これで一死二、三塁。

ブランコ選手は先ほどホームランを打っていますが、全体として状態がいいわけではないので、楽天バッテリーは空いた一塁へブランコ選手を歩かせることなく、勝負を選択しました。

けどそれが仇になりましたね。
ブランコ選手の放った当たりはライトへの2塁打!

これで2点奪取!4-0になりました!

・・・と、ここで思わぬところからアクシデントが。
6回裏、先頭の阿部選手のセーフティバントをファンブルで出塁させてしまったところでバリントン投手は高山コーチと通訳を呼び、そのまま降板してしまったのです。

事後の報道では5回に一塁にベースカバーに入った際に右足のかかと付近を痛めたとのことで、大事をとっての交代とのことでした。ここまでバリントン投手はランナーを背負う場面こそあったものの、被安打ゼロ、無失点に抑えていましたので、非常にもったいなかったです。大事に至らなければいいのですが・・・。

無死一塁でマウンドを引き継いだのは前田投手でした。
いきなり先頭の聖澤選手に四球を与えてピンチに。
昨日のこともあるので不安でしたが、続く山崎選手は送りバントに失敗して自滅、後藤選手と松井選手は凡打に切ってゼロで凌ぎました!

この場面、山崎浩司選手が送りバントに失敗し、結局三振してくれたのがとても大きかったですね。昨日に引き続き淡々と投げきった前田投手には拍手です。

ここからバファローズは継投に。
7回は岸田投手、8回は佐藤達也投手、そして9回は平野佳寿投手という流れ。
現状の勝ちパターンですね。

7回の岸田投手は危なげなく3人で締め、8回の佐藤投手に託しました。

佐藤投手は2者連続三振で安心してみられる・・・と思っていたら、聖澤選手、牧田選手、そして、後藤選手に連打を許して1点を失いました。

ここの楽天側の攻めはすばらしいものがありました。
最後の後藤選手のヒットは後藤選手らしい振りで、失点しましたがちょっとうれしかったです。

ちょっとうれしい、などといっている余裕が、この時点ではあったんですよね。3点差でしたし。

9回は平野佳寿投手。
昨日も何気に平野劇場を演じておりましたが、今日も状態がよくなかったのか、先頭のサンチェス選手にレフト前ヒットを許して早速ランナーを背負います。

どうにもストライクとボールがはっきりしていて、カウントを取りに行ったストレートを待たれちゃっているらしい、と思ったのか、ここから平野投手は得意のフォークを多投して、続く小斉選手、フェルナンド選手を外野フライに打ち取りました。

これで二死一塁。
続く打者は伊志嶺選手でした。

強打者ということもない選手ですので、慌てずうち取ればよいものを、ここで平野投手は力んだと見えて、四球で歩かせてしまいました。二死一、二塁。

そして中川選手に二塁打を打たれてあっという間に2点を失いました。
これで4-3で、二死二塁。いきなり余裕がなくなりました。

ヒット一本で同点になってしまう場面でしたので、とても嫌な予感がしましたが、最終的には聖澤選手を三振に討ち取って試合終了。最後は辛くも逃げ切ることができました。



勝ったからよかったようなものの、伊志嶺選手に出した四球がもったいなさすぎです。伊志嶺選手が粘りに粘ってきて出したならまだしもそうではなく、平野投手がただ力んだだけだったように思います。ここで本来失うはずじゃない2点を献上してしまうことで、相手には「終盤追い上げた」という手ごたえが残り、味方には「最後のアウトまで本当に安心できない・・・」と不安な思いをさせてしまいます。勝ち継投も綱渡り気分では困ります。だからといって他の投手に任せるのも違うチーム状況ですから、次こそは守護神らしいところを見せて欲しいです。

ともかく、昨日の今日で勝てたのはよかったと思います。
ブランコ選手がこのまま波に乗ってくれることと、バリントン投手が大事に至らないことを祈りたいです。


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